私に恋を教えて王子様!!
「つーか、ここに集まってる奴ら俺以外、全員外部生だよね?」

そういっていきなり声を出した高幡十也(たかはたとうや)君が皆の顔を順番に見ていった。

そういえばそうだ。
うちの学校は小中高一貫学校で、小学校から持ち上がりでくる人が多い。

「じゃ、俺でいいよね?」
高幡君の意見に反対者などいなかった。

「じゃあ、やりたい人いないし高幡君でいいんじゃないかな?」

私が、提案する。皆納得したがゴリーが最低な事を言った。

「なんだ~。発言できんじゃん。松村、お前副リーダーでいいよね?」

「いいねーそれでいいよ。」

横島さんも笑っていた。

うそ…口下手な私が、副リーダー…。でも皆が言うなら仕方がないか…。ゴリー…呪ってやる!

「ふつつかものですが…よろしくお願いします。」

と高幡君に頭を下げた。
高幡君はチラ見してすぐ視線を前に戻した。

「…感じが悪い。」

それが高幡君の第一印象でした。
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