ホワイトデーにXXXX
振り向くと、きれいな笑顔を浮かべた店員が立っていた。

「あっ、いや・・・」

声をかけられた事に少しびっくりしながらも、職場で渡すホワイトデーのプレゼントを選びに来た事を伝える。

「ご予算は、おありですか?」

予算と、欲しい数を伝え、みんな同じ職場なので、まるっきり同じ物も困ると言う。

「そうですね・・・こちらなんか、いかがでしょう?」

少し考えて、一つの商品を手に取った。

明るい色のタオルハンカチとポーチが、透明なケースにきれいに収まっている。

「それにします」

俺の即決に、うっすらと苦笑を浮かべながら、彼女は言った。

「こちらの商品でしたら、いくつかのブランドから、同じ様な物が出ています。プレゼントされる方の年令や、好みに応じて選んで頂けると思います」

「なるほど」と、俺は大きく頷いた。

多分、俺と同い年位であろう彼女の言う事なら、間違いないと思った。

店員のアドバイスを受けながら、年令と、俺の勝手な印象で色とかを決めた。

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