ホワイトデーにXXXX
店員について行くと、クッキーの詰め合わせなど、食品が並べられた棚の前に案内される。

またもや予算を伝えると、やはり少し考えて、一つの商品を手に取る。

「こちらなんか、人気がありますよ」

“桜” がテーマにされたらしい淡いピンクの箱の中には、“桜紅茶” “桜風味クッキー” “桜風味キャンディー” など、見た目もきれいなそれらが入っていた。

「それにします」

やっぱり即決の俺に、今度は苦笑を浮かべる事なく

「ありがとうございます」

と、きれいなお辞儀をした。

カゴの中の選んだプレゼント達を見て、
ホッとする。

もっと時間がかかるかと思っていたが、すんなり決められた。

これも、声をかけてくれた店員さんのお陰だ。

お礼を言おうと顔を上げたら、彼女と目が合った。

「他は、よろしいですか?」

彼女の問いに、俺が口を開く前に、彼女は続けた。

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