ホワイトデーにXXXX
でも・・・俺も、もう26才。いつまでも “子ども” じゃない。

社会にも出て、多少は、受け流す事も覚えたつもりだ。

ニッコリ笑って彼女を見つめ、俺は言った。

「今度は、本命の彼女と一緒に選びに来ます。ありがとう」

心なしか、顔を赤くして店員は言った。

「よろしいようでしたら、こちらで、ご精算をお願いいたします」

会計を済ませ、すぐそばの包装コーナーに行く。

10分程かかるという事で、引換券を渡される。

お店の中をブラブラして、待つ事にする。

さっき選んだプレゼントは、3組。

本当は、一つ足りない。

“ 彼女 ” には、『普通に選んだプレゼント』は、渡したくなかった。

だからといって、他に何か考えている訳でもない。

「どうするんだ・・・」

思わず、小さく呟いた。

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