ハローマイキャンディ
昨今の天使事情を垣間見た俺は、ついでに、知りたくもない天使事情まで知り得た訳で。


「で?つまり、カプリは移転コード間違えたってこと?」

「そうー。」


何故かはもうどうでもいいけれど、この火星人は、この天使と知り合いらしい訳で。


「ふーん…帰れんのか?」

「そこなんだけど、」


軽いタッチで俺の存在を無視してなされる会話に、ただ、耳を傾けてたりする訳で…

…あ。


「そうだよ!そうだそうだ、俺うっかりしてた!」

「何だよ急に。」

「どうした、はじめ。ナフカに連れてってもらう気になったとか?」

「違う!」

「特別価格で一億積んだら、来世はてんとう虫にしてやるけど。」

「てんとう虫に失礼だから!…て、そうじゃなくて!」


違う、そんなことじゃない。


「はじめは貧乏なんだって。せいぜい、30万がいいとこだと思うよ?」


それは間違ってないけれど、そうでもなくて!
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