ハローマイキャンディ
いまいち成り立ちきらない会話に、核心を突くべく畳を叩いて叫んだ。


「知り合いなんだよね!?カプリ、帰れるってことじゃないの!?」


あ、と小さく漏らしたカプリと、その後に漂うしばしの沈黙。

それを振り切って、ナフカが口を開いた。


「…お前、」

「…なに?」


なんだ、なんなんだ?

ごくりと唾を飲み込んで、神妙な顔のナフカに向かい合えば。


「…瞳孔、開いてるけど。」

「あたしも思った。」

「…あああああ…」


教訓。

取り敢えず、地球人以外の生命体は、

人の話を聞かない者が多い。

興奮するだけ、無駄なことだと悟った俺は、だいぶ、成長したんじゃないだろうか。
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