ハローマイキャンディ
★3.3
がっくりとうなだれて、この間のシャンプーの染みを見つめてる俺。
…何なんだろう、このそこはかとない喪失感。
この数日間で失ったのは、彼女と諭吉さんだけではないのだろうか。
「…俺、割りと真面目に生きてるのに…。」
「まだ畳の染み気にしてんだ?」
「小さい男だねー、あんた。そんなんだからてんとう虫なんだよ。」
一億円積んでまでてんとう虫に生まれ変わるつもりはないとか、俺が気にしてるのは畳の染みだけじゃないとか、そもそも、てんとう虫は決定事項なのかとか。
たぶん、言っても無駄なんだろうけれど。
たぶん、会話は成立しないんだろうけれど。
…何なんだろう、このそこはかとない喪失感。
この数日間で失ったのは、彼女と諭吉さんだけではないのだろうか。
「…俺、割りと真面目に生きてるのに…。」
「まだ畳の染み気にしてんだ?」
「小さい男だねー、あんた。そんなんだからてんとう虫なんだよ。」
一億円積んでまでてんとう虫に生まれ変わるつもりはないとか、俺が気にしてるのは畳の染みだけじゃないとか、そもそも、てんとう虫は決定事項なのかとか。
たぶん、言っても無駄なんだろうけれど。
たぶん、会話は成立しないんだろうけれど。