ハローマイキャンディ
★1.2
脱衣場から全速力で自室に戻る。
古くさい家賃五万の安アパートだから、自室といっても風呂場を出てすぐだけど。
トイレと別になってるだけ古いなりにいいところもある。
じゃ、なくて。
ぜえぜえと無駄にあがった息を整えながら、フル回転する俺の脳味噌。
活性化だ、今こそ活性化させるときだ。
考えろ俺!
考える?何をだ!
…何を?
「…見られた…。」
がくっと四つんばいになって全力でうなだれてみれば、ぽたぽたと、シャンプーが滴り落ちた。
ああ、畳が…
畳がしみになる…。
「あのさー。」
「わあっ、何出てきちゃってんの!?」
「いやあ、もうメンタルケアは終わったかと。」
「終わってないよ!また見られてより落ちたよ!」
脱衣場からすっかり出てきた彼女が、悪びれもせずにからからと笑った。
お湯塗れで。
「ちょっと!拭いて、お湯拭いて!」
自分の腰にバスタオルを巻き付け、取り敢えず脱衣場にまた駆け戻る。
新しいバスタオルを引っ掴むと、立ったままの彼女を急いでそれでくるんだ。
古くさい家賃五万の安アパートだから、自室といっても風呂場を出てすぐだけど。
トイレと別になってるだけ古いなりにいいところもある。
じゃ、なくて。
ぜえぜえと無駄にあがった息を整えながら、フル回転する俺の脳味噌。
活性化だ、今こそ活性化させるときだ。
考えろ俺!
考える?何をだ!
…何を?
「…見られた…。」
がくっと四つんばいになって全力でうなだれてみれば、ぽたぽたと、シャンプーが滴り落ちた。
ああ、畳が…
畳がしみになる…。
「あのさー。」
「わあっ、何出てきちゃってんの!?」
「いやあ、もうメンタルケアは終わったかと。」
「終わってないよ!また見られてより落ちたよ!」
脱衣場からすっかり出てきた彼女が、悪びれもせずにからからと笑った。
お湯塗れで。
「ちょっと!拭いて、お湯拭いて!」
自分の腰にバスタオルを巻き付け、取り敢えず脱衣場にまた駆け戻る。
新しいバスタオルを引っ掴むと、立ったままの彼女を急いでそれでくるんだ。