好きを百万回。
顔の両脇に手をつかれ、野波さんが上からわたしを見下ろす。
「あんまり可愛いこと言って煽るなよ」
野波さんの唇がわたしの頬を掠めて、身体がぴくんとはねる。
この人はどこまでわたしを溶かしてしまうんだろう。
「こまり、23日は空けといて。クリスマス一緒にしよう」
呼吸が感じられるくらい近くに野波さんの顔があって、わたしの熱が伝わってしまいそうで・・・・・。
ただただ頷くしかできなかった。