好きを百万回。
聞くのも恐ろしいけれど、野波さんと一緒にいる理由は・・・・・?
「あの・・・・・なんで野波さん・・・・・?」
「結弦から回収に来いって連絡きた」
「・・・・・まさかお仕事中ーーー」
「ああ、取引先と忘年会でそろそろ二次会へってときやった」
わたし、どんな迷惑かけてんのーーーー!野波さんの腕の中から飛び起きて、ベッドの上で正座をして膝の前に手をつき頭を下げた。
「すみませんーー!」
「折田の会長と専務から呼び出しだって言うたら上司も何も言えへんし大丈夫だよ」
プライベートとはいえ、仕事でも関係のある人たちの前で飲み過ぎて前後不覚になるなんて社会人としてどうなのわたし・・・・・。
「ま、オレは役得やったけど」
野波さんも起き上がる気配がするけれど、情けなくていたたまれなくて顔が上がらない。