好きを百万回。
11
あの夜
正体のないわたしに何もせず、目覚めた後も「キチンと抱かれる覚悟が出来るまで待つよ。なし崩しに抱かれるのはイヤやろ」と優しいキスをたくさんしてくれた。
大切にしてもらっていた。
自惚れじゃなく、愛されていた。
手放してしまったのはわたし。
ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさいーーーーーーーー。
いつも、いつまでもあなたの幸せを祈っている。
あなたより先に幸せになんかならない。
あなたより幸せになんかならない。
それが、
わたしに出来る精一杯の償いだから・・・・・。