好きを百万回。


ポンッと栓が抜かれる音に驚いて一瞬我にかえったけれど、ぼんやりと見つめるフルートグラスに注がれたシャンパンの立ち上る泡と一緒にわたしの意識もどこかへいってしまうような気がしていた。



「さっ・・・・・朔也さん!」

上の空で食事を終えたわたしはソファーに座った朔也さんの膝の上に向き合う形で抱きとめられていた。

「なに?」

「はっ恥ずかしいです〜」

「これからもっと恥ずかしいことするのに?」

朔也さんの膝を跨ぐように座らされているのでワンピースの裾がずり上がってきて太腿が顕になる。

朔也さんがわたしの腰に片手を回し、もう片方の手は後頭部を引き寄せる。

啄むようなキス。

角度を変えながら労わるように、愛しむように、こめかみに、頬に、唇におちてくる。




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