好きを百万回。
「こんなにお前にハマるなんて思ってへんかった」
朔也さんが耳元で囁き、耳朶を甘噛みされて背中を感じたことのない痺れがかけのぼる。
初めて「お前」って呼ばれた。
そんなことが嬉しい。
ワンピースのファスナーが降ろされ、するすると下着まで取り払われる。
手際の良さに驚きながら、絶え間なく与えられる朔也さんの愛撫に蕩けてしまう。
くったりと身体中の力が抜けて、朔也さんの肩に頭を擡げた。
初めての恋の不安も
初めての心の高揚も
身体も何もかも
全て差し出して
朔也さんとひとつになりたい。
朔也さんがなすがままになっているわたしを抱き上げてベッドへ運ぶ。
そっと降ろされて覆いかぶさる朔也さんの瞳いっぱいに自分の顔が見えた。
「痛かったり辛かったり我慢できなかったら言えよ」