好きを百万回。
立ち上がって、いつものように話さないと。そう思うのに身体が言うことをきかなくて、足に力が入らない。
「こまり!?」
脇に手を入れられて立ち上がらされ、朔也さんが息を呑んだ。
わたしを腕の中に抱き込む。
「なんや、これ・・・・・。誰が・・・・・」
「ごめんなさい・・・・・わたしのせい・・・・わたしが朔也さんの傍にいるから・・・・・」
「こまり?お前何言ってーーー」
すうっと頭から血が下がっていくような気がして、わたしは意識を手放した。