好きを百万回。


「どないしたんや?お休みの日にこないなとこで。調子悪いんか?」

「折田さん・・・・・」

「青い顔して・・・・・まん丸やったほっぺもえらい削げてるやないか」

お休みの日だからか、ベージュのシャツに薄いグリーンのカーディガンとカジュアルな服装だ。

「折田さんこそどこか身体の調子が・・・・・」

「ぼくは友達の見舞いに来ただけや」

そう言いながらわたしの隣に腰を降ろす。

「ご無沙汰してます。すいません、ご馳走になってばっかりで連絡もせんと・・・・・」

折田さんが困ったような笑みを浮かべた。

「・・・・・ちょこっとは結弦から聞いたりしてるんやけどな・・・・・」

結弦さんは野波さんの友達だし、きっと話しているだろうとは思っていた。

「・・・・・勝手なコやて呆れてはるでしょう・・・・・?」
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