好きを百万回。


ゴンッ!!!



「ちょっと!木下さん、すごい音したわよ!?」

周りの人が驚いて声をかけてくれるのだけど、山岸くんと額をぶつけてあまりの痛さに言葉が出ない。

「すっ・・・・・すいませんっ!ぼくめっちゃ石頭なんです!大丈夫ですかっ!?」

山岸くんがわたしの額をさする。痛みに涙まで出てきた。

「うわっ!木下さん、泣かないでください〜〜〜〜〜っ!」

オロオロする山岸くんに大丈夫と言いたいのにーーーーー

「山岸〜、木下ちゃん傷モノにしたら責任とれよ〜」

課長が笑いながら冷やかす。それ、セクハラです。

「責任くらいいくらでもとりますよ」

山岸くんがポケットからハンカチを取り出して、目に当ててくれる。この優しい後輩はどうやって責任をとるというのか・・・・・。
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