好きを百万回。


全てを終えて、亜弥と結弦さんと自宅に戻る。

「後は自分で出来るか?不安なことあったら何でも言え」

和室に設えた祭壇の前で胡座をかいた結弦さんがネクタイを外す。

「大丈夫です。ありがとうございました。ひとりやったらこんなにスムーズにすすまなかった・・・・・結弦さんと亜弥のお陰で助かりました」

膝を揃えてお礼を言う。

「・・・・・アンタ、バカとちがう?」

「亜弥・・・・・?」

「お母さん、ずっとホスピスにいたって聞いてへんわよ?野波さんと別れてからどんどん痩せて顔色悪くなって・・・・・辛そうなのに無理して笑ってホンマにバカ・・・・・!なんで何にも言わへんのよ!?」

「亜弥・・・・・」

「何でも聞いてやるから言いなさいよ!寂しいやないの!」

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