好きを百万回。
結弦さんは黙ってわたしたちを見ている。
「ごめんなさい・・・・・でも我慢できるって思って・・・・・心配もかけちゃうし・・・・・」
「我慢しすぎ!!」
亜弥がわたしを抱き締めた。
鼻を啜る音が頭の上でする。
亜弥が泣いている。
「ごめんね・・・・・ごめんね、亜弥・・・・・」
わたしも亜弥を抱き締めた。
いつも余計なことを聞いてこないのは、わたしから話すのを待っていてくれていたから。
いつも助けて欲しいときに手を差し伸べてくれるのはわたしを心配して見ていてくれたから。
ありがとうーーーーーーー。
失ったものが大き過ぎて、いつも傍にあった亜弥の気遣いに気付かなかった。
いつか、ちゃんと話すから・・・・・
いつか全てを教えるから・・・・・
もう少しだけ、甘えさせてね。