好きを百万回。
ダブルベッドの上に降ろされる。
上から覗き込む野波さんと一瞬視線が合った。
「野波さん・・・・・怖い・・・・・!」
こんな無言で性急に事を運ぶ野波さんを知らない。困惑しているわたしにお構いなしで、カットソーを脱がされ、ウェストで結ばれたリボンを解かれファスナーをおろし、スカートが脚から抜かれた。
「破るぞ」
何を言われたのか分からず、抵抗しようにも野波さんの身体が被さっていてその重みで身動きが取れない。
ストッキングのことかと理解した時には、無残に破られ床に放り投げられていた。
首筋に野波さんが顔を埋めるとチリッとした痛みを感じる。
何度も、何度も、執拗に。
「・・・・・こまり」
思いがけず、耳元で優しく名前を呼ばれた途端、涙が流れた。