好きを百万回。


言葉もなく怒りを隠しもせず、わたしを翻弄していくこの人を怖いと思うのに、心のどこかで嬉しくて・・・・・。

乱暴さに驚いているのにその愛撫に頭の芯が痺れていく。

「野波さん・・・・・!」

堪らなくて、切なくて、首に腕を回ししがみつく。

「こまり・・・・・!2年分、黙って抱かれてろ!」


滅茶苦茶に抱かれて、何回も意識をとばしそうになった。途中でバスルームに連れて行かれ、野波さんに全身を洗われてまた抱かれる。

バスタオルで包まれてベッドに戻って、また野波さんの好きにされる。

時間の感覚も、もう何度目の絶頂なのかも、朦朧として分からなくなった。

「み・・・・・ず・・・・・」

喘ぎ過ぎて掠れた声で訴えると、口移しでミネラルウォーターが流し込まれ、それを飲み込むと同時に意識を手放した。
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