好きを百万回。
身体全体が温かいものに包まれている。
なんだかとても安心する。
薄らと目を開けると野波さんの腕の中にすっぽりと入れられ眠っていた。
聞きたいことは山ほどある。
だけどこの腕の中があまりに心地良くて、どうでもいいと思ってしまう自分がいた。
まだわたしは愛されている?
身体中に残る、野波さんの紅い愛撫の痕。
身体をそっと動かして、腕の中から抜け出し起き上がろうとするけれど、腰がどうにも怠くて力が入らない。
「腰が立たへんやろ」
いつの間にか起きた野波さんがベッドに片肘をつき頭を支えこっちを見ていた。
「・・・・・・・・・・起きられへん」
涙目になり野波さんを責める。
ふっと笑い、身体を起こした野波さんがわたしの身体を抱き起こし、座った状態で足の間にわたしを入れて項に口付けた。