好きを百万回。
「・・・・・アグレッシブな生き方だよね。わたし、矢口嫌いやけどその点は評価するわ」
感心したように亜弥が言う。たしかにわたしもそう思う。しかも毎回スペックの高そうな・・・・・。
「噂ですけど、独身行員の出身高校と大学がみんな頭に入ってるとか」
山岸くんが苦笑いする。
「まさか・・・・・」
ありえないと言いきれないのが辛いところだ。
「ま、関係ないですけどね。じゃ、明日現地集合ってことで」
喋るだけ喋って、山岸くんは食事に専念する。
「お先にね」
と亜弥と一緒に席を立つ。
化粧直しにトイレに向かいながら歩いていると、亜弥が口を開く。
「明日、山岸と2人?」
「うん、こないだお世話したときのお礼らしいから」