夢追う私たち
そうこう言ってる間に、浅田さんが
チャリの後ろにまたがる。

「はい!ゴー!!」

「ゴーじゃないっ!…ったく…今日だけですからねー。」

そう言ってゆっくりとペダルをふむ。


…が、自転車がふらつく。

当たり前だ。20センチも身長差があるんだから。
それに二人乗りなんて学生時代にしたきりだ。


「おい、全然進んでねーぞー」

地面に足をつける。


「誰のせいだと思ってるんですか!!」


キッと睨み付ける。

すると浅田さんが立ち上がり、前にきてハンドルを掴む。
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