夢追う私たち
「何が知ってますだよ…全然わかってねえ。
なぁ、本当に?
だって、元カレの家とか行ってたんだろ?
深夜でも行ってたって…」

「そうなんですけど…その…未遂で終わったといいますか…」

「まじか。やべー、超嬉しいわ。
元カレと色々してたかと思うと、腹立ってたからなー俺。」

困ったようにははっと笑う。

「い…嫌じゃないんですか?」

「嫌なわけねーだろ。逆だよ。
お前の初めて貰えるかと思うと嬉しいよ。」

そう言ってもらえると、こっちも嬉しいけど…
やっぱりちょっと怖くて、手が震える。

そんな私の手を、優しく握ってくれる。

「大丈夫、優しくする。」

そう言って
私を安心させるように
くしゃっと笑うのだった。


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