夢追う私たち
美咲さんだ。
こちらを見て、にっこりと微笑む。
が、心から笑っている物ではないということは分かった。
「こんにちはーっ。この間は、ごめんなさい。私のせいでコーヒーまみれにしちゃって…」
ペコリと頭をさげる。
「あ、いえっ…もう過ぎたことですし、特に怪我とかそうゆう事があったわけじゃないので、
気にしな…「よかったぁぁぁぁーっ」
わざと私の言葉に被せるように喋ってくる。
「近くのビストロで働いてるんですよねー?今度食べにいっていいですかぁー??」
「それは、もちろん。お待ちしております。」
断れるわけがないし、そんな権利もない。
それじゃ、と言って一緒に来ていたOLさん達と店を出ていった。