夢追う私たち
私に気を使ってか、車内は静かだ。
エンジンの音と私の鼻を啜る音だけが響いていた。
浅田さんは、『大丈夫だ』と言うように
そっと手を握ってくれていた。
病院につくと、レントゲンを撮られたり湿布を貼ってもらったりした。
足首は、結局捻挫。全治2.3週間とのことだった。
それから警察の人に事情やらなんやらを聴かれ、
全てが終わる頃には夜中の1時を過ぎていた。
話を聞いてもらい、私もだいぶ落ち着いてきた。
部屋から出ると、シェフと美雨さんがこちらに駆け寄る。
まず私が頭をさげる。
「すみませんっ!!まず、こんな遅くに迷惑をかけてしまって…
それから…
シェフ、私…足首を捻挫してしまって…
多分思うように動けなくてまた迷惑かけてしまうと思います…すいません…。」
「顔をあげな、倉持。
お前は、なんも悪くない。悪いのは全部あいつ。
それに…そんなんなってまで、働こうとするお前のプロ意識に頭あがんないよ。」
「ただ、明日は休め。土曜だし、いつもより早く店閉まるんだからさ。
で、日曜定休だし、そこまでは絶対安静な。」
「で…でも、キッチン二人じゃキツイんじゃ…」
「心配すんな!!友達にヘルプ頼むからさ。」
ニッとシェフが笑う。
エンジンの音と私の鼻を啜る音だけが響いていた。
浅田さんは、『大丈夫だ』と言うように
そっと手を握ってくれていた。
病院につくと、レントゲンを撮られたり湿布を貼ってもらったりした。
足首は、結局捻挫。全治2.3週間とのことだった。
それから警察の人に事情やらなんやらを聴かれ、
全てが終わる頃には夜中の1時を過ぎていた。
話を聞いてもらい、私もだいぶ落ち着いてきた。
部屋から出ると、シェフと美雨さんがこちらに駆け寄る。
まず私が頭をさげる。
「すみませんっ!!まず、こんな遅くに迷惑をかけてしまって…
それから…
シェフ、私…足首を捻挫してしまって…
多分思うように動けなくてまた迷惑かけてしまうと思います…すいません…。」
「顔をあげな、倉持。
お前は、なんも悪くない。悪いのは全部あいつ。
それに…そんなんなってまで、働こうとするお前のプロ意識に頭あがんないよ。」
「ただ、明日は休め。土曜だし、いつもより早く店閉まるんだからさ。
で、日曜定休だし、そこまでは絶対安静な。」
「で…でも、キッチン二人じゃキツイんじゃ…」
「心配すんな!!友達にヘルプ頼むからさ。」
ニッとシェフが笑う。