夢追う私たち
別の部屋から浅田さんも出てきた。

「お待たせ。」

「悠貴来たから、帰りましょ。」

そう美雨さんが言い、家まで送ってもらった。


浅田さんに支えてもらって降りる。
助手席の窓が開き、美雨さんが顔をだす。

「菜耶ちゃん、今はお店の事は考えなくていいから、ゆっくり休んでね。じゃ、また月曜日に。悠貴、頼んだわよ。」

「はい、本当にありがとうございました。
おやすみなさい。」

車がゆっくりと発進する。


ひょこひょこ歩き出す私に、浅田さんが声をかける。


「なぁ…コーヒー…飲みたくねぇ?」



「はい?」


いきなり何を言い始めるんだこの人は。

目をぱちくりさせてると、
こちらをじろりと見やりドリッパー位あんだろ、
とぶっきらぼうに言い放つ。
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