夢追う私たち
オーブンに入れて焼き上がるのを待つ。

そこに、マスターがお疲れー、とラテを持ってきてくれた。

かわいいラテアート付きだ。

「これ、悠貴がいれたやつ。」

「かわいいー!!ありがとうございます!!
…うんっ!おいしぃー!!」

「な。あいつ、結構覚え良くてさ!教えがいがあるよ。」

嬉しそうに笑うマスター、そして浅田さんが褒められていて、すごく嬉しい気持ちになった。

浅田さんは、まだ練習を続けているようだ。

もう11月。そろそろクリスマスだ。
カフェでは、数量限定ではあるが、クリスマスケーキを作るらしい。
お互い繁忙期だ。
こっちはこっちで、カップルの予約でうまってしまう。


そんな話をしていると、パウンドケーキが焼き上がった。
ご夫婦の分はちょっとシロップをうち
他の人に渡す分はブランデーをうった。

ご夫婦以外にも、マスターと夏希さん、ビストロの皆、私の分…(笑)

それに、浅田さんの分…。
全部で5本焼いた。

あとは、冷めるのを待ってラッピングだ。

ラッピングを終えると、浅田さんも調度練習を終えたようで、こちらに顔を出した。
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