夢追う私たち
あれっと思って顔をあげるとそこには
高級ホテルがそびえたっていた。

「でっ…えぇぇぇっ?!あ、浅田さんっ…これはマズイです!!
さすがにっ、そうゆうのは…」

「ぶっ…ぷはっ…ははっ!!ちげーよ、俺らが行くのはあっち。」

あー、ウケる。そう言って指差す先を見ると
高級ホテルと同じ敷地内に小さなビストロがあった。

勘違いな事に気づいて、一気に顔が熱くなる。
と、その店はなんだか見たことのある店だった。

「あ…てゆうか、ここって…」

「そ、行きたいって言ってたとこ。」

「…浅田さん、何で知ってるんですか?」

「この間、律哉さんが言ってたんだよ。雑誌見ながら、ここ倉持行きたがってたなーって。 しかも、コーヒーも自家焙煎でさ、旨いらしいじゃん?」

…そこか。あくまで、コーヒーが目当てなのね。
一瞬私の為?って喜んじゃったよ…。

まぁ、こんなとこ一人じゃ来づらいもんね。

とりあえず
一緒に来られたことを密かに喜んどくか…。
< 67 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop