夢追う私たち
「すいません、ごちそうさまでした。」

私が御手洗いに行っている間に
なんと会計を終わらせてくれていた。

「別に。俺が勝手に予約したんだし。一人じゃ来づれぇからな。ま、旨くてよかった。」

「あ、あの!浅田さん、これ…」

「ん?お??なにこれ。」

箱を受け取り不思議そうな顔をされる。

「パウンドケーキです!色々とお世話になったお礼です。」

「ナニ、俺の分まで用意してくれたわけ?
お前の事だから、誰かに分けてもらってくださーいとか言うのかと思ってたわ。」

「なっ!!そこまで鬼じゃないです、私だって!!」

「じょーだんっ!サンキュー、嬉しい。実は結構食べたかった(笑)」

また嬉しそうにクシャッと笑う。

やっぱり私はこの笑顔に弱いみたいだ。

胸の奥がきゅぅぅぅっとする。

元カレのときには、こんな気持ちにはならなかったかも…。
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