夢追う私たち
「もしもし…うん、うん元気。そっちは?…うん。えっ?!明後日?!……いや、無理ではないけど…うん、大丈夫、予約いれとくから。うん、はーい。じゃ、また。」
ピッ
「…」
暫く無言の美雨さん。
誰だったんだろう。
親しい感じではあったけど…
明らかに、顔色が優れない。
「…あの、美雨さん?」
「はぁぁぁぁーっ…」
さっきの私の溜め息と
全く同じような雰囲気…
「いや、幸せ逃げますよ?」
「明後日、金曜日…奴等がやってくる…」
「奴等…?」
「我が家の父と母…」
「えぇっ?!それって…もちろんカフェにも行くんですよね…?浅田さんとお父さんて、暫く口きいてないんじゃ…」
「…そうなのよ…。まぁ、うちにも食べに来たいんだろうけど、ほんとの所は悠貴の様子を見にいくのが目的だと思う…。」
…大丈夫かな…
波乱の予感…。