夢追う私たち
「…か。」
ん?
「まだやめてなかったのか。」
えぇぇぇぇっ?!
「ちょっと、お父さん。やめて。」
浅田母が困った顔で浅田父を制す。
「放せっ。なんだ、随分と筋肉が落ちたんじゃないのか。このもやしっこめ。そんな事ばっかりしてるからだ!」
もやしっこ?!いや、そんなことは…
おそるおそる浅田さんの顔を見ると…
ひぃぃぃっ!!
笑ってる。
笑ってるけど明らかに怒ってる!
こめかみに青筋がぁぁぁっ!!
「御注文は?」
「なんだ何も言い返せんのか」
「ご ちゅ う も ん は ?」
「よわっちぃ男だなぁ」
「……ご注文がないなら、お帰りください」
この展開はマズイんじゃ…
「そうだな!俺はいらん!!ふんっ」
そう言って店を出ていってしまった…。