夢追う私たち

「えっ…ちょっ…浅田さんっ、追わなくていいんですか?!」

「いいんだよ。あんなやつ。他の客にも迷惑になるし、ここ離れられないし。」


「…そう言うこと言わない約束でつれてきたんだけど…ごめんね、悠貴。」

浅田母も呆れ顔だ。美雨さんも深い溜め息をついている。



ほっといていいのかな…?

でも、お店の前で見せてた顔に嘘はないと思うのに…


お父さんの事は諦めたように、いつも通りの作業に戻る浅田さん。


なんで?

この仕事に誇りをもって頑張ってるんでしょ?
まだ何もしてなかったあの頃とは違うでしょ?

なんで、わかってもらおうとしないの?


なんか…イライラしてきた…


< 94 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop