覚醒者3号
俺達が向かったのは駅前にあるファミレスだった。
窓際の席に、黛さんと向かい合わせに座る。
「……」
俺は相変わらず頭痛に悩まされていた。
心なしか、さっきより酷くなってきた気がする。
「…どうしたの?」
黛さんが心配そうに覗き込んでくるが。
「何でもない」
俺は平気なふりをした。
…まだ彼女を完全に信用した訳ではない。
簡単に弱味を見せては、後々こちらの都合の悪い事態にならないとも限らないのだ。
「そう…それじゃ何か食べよっか。何でも好きなもの頼んで。奢るからさ」
気を取り直して、黛さんは明るく言った。
…メニューを見て、黛さんが注文したのはカルボナーラ、俺はハンバーグセットを頼んだ。
料理が来るまでの間、他愛ない会話を交わし、料理が運ばれてきたので食べる。
…その間も、頭痛は治まらなかった。
こめかみに錐でも突き刺されて穴を開けられているような痛み。
耐えられないほどではないが、黛さんとの会話にも集中できない。
「…小山田君?」
会話の途切れた俺を、黛さんが心配そうに見つめる。
「大丈夫?具合悪いんじゃないの?」
窓際の席に、黛さんと向かい合わせに座る。
「……」
俺は相変わらず頭痛に悩まされていた。
心なしか、さっきより酷くなってきた気がする。
「…どうしたの?」
黛さんが心配そうに覗き込んでくるが。
「何でもない」
俺は平気なふりをした。
…まだ彼女を完全に信用した訳ではない。
簡単に弱味を見せては、後々こちらの都合の悪い事態にならないとも限らないのだ。
「そう…それじゃ何か食べよっか。何でも好きなもの頼んで。奢るからさ」
気を取り直して、黛さんは明るく言った。
…メニューを見て、黛さんが注文したのはカルボナーラ、俺はハンバーグセットを頼んだ。
料理が来るまでの間、他愛ない会話を交わし、料理が運ばれてきたので食べる。
…その間も、頭痛は治まらなかった。
こめかみに錐でも突き刺されて穴を開けられているような痛み。
耐えられないほどではないが、黛さんとの会話にも集中できない。
「…小山田君?」
会話の途切れた俺を、黛さんが心配そうに見つめる。
「大丈夫?具合悪いんじゃないの?」