覚醒者3号
立ち上がり、走り出す。
地元という事もあり、この辺の地理は詳しい。
確か近くにスクラップ場があった。
廃車や鉄屑をプレスしている場所だ。
とりあえずそこに逃げ込もう。
そこを横切れば、警察署への近道があった筈だ。
警察署に逃げ込めば、保護してもらえるかもしれない。
もう俺達二人だけで1号に対処するのは限界が近づいてきている。
逃げ切る事よりも、守ってもらう事を考えた方がいい。
そのプランを黛さんに話してみる。
「…仕方ないわね」
黛さんは少し渋い顔をした。
「できれば他の人間を巻き込みたくはなかったの…警察でも、1号を止められるかどうかはわからないわ…彼女は常識が通用しない存在だから…でも選り好みはしていられないわね」
そう言って彼女は首を縦に振る。
「そのプランで行きましょう。警察署に辿り着くまで、油断しないでね」
…俺も黛さんの言葉に頷いた。
すんなり警察署まで行けるとは思っていない。
きっと1号は、また俺達の前に立ちはだかる。
根拠もなく、そんな予感がした。
地元という事もあり、この辺の地理は詳しい。
確か近くにスクラップ場があった。
廃車や鉄屑をプレスしている場所だ。
とりあえずそこに逃げ込もう。
そこを横切れば、警察署への近道があった筈だ。
警察署に逃げ込めば、保護してもらえるかもしれない。
もう俺達二人だけで1号に対処するのは限界が近づいてきている。
逃げ切る事よりも、守ってもらう事を考えた方がいい。
そのプランを黛さんに話してみる。
「…仕方ないわね」
黛さんは少し渋い顔をした。
「できれば他の人間を巻き込みたくはなかったの…警察でも、1号を止められるかどうかはわからないわ…彼女は常識が通用しない存在だから…でも選り好みはしていられないわね」
そう言って彼女は首を縦に振る。
「そのプランで行きましょう。警察署に辿り着くまで、油断しないでね」
…俺も黛さんの言葉に頷いた。
すんなり警察署まで行けるとは思っていない。
きっと1号は、また俺達の前に立ちはだかる。
根拠もなく、そんな予感がした。