覚醒者3号
一つ一つ燃やしていたのでは手間がかかる。
俺は飛来するスクラップではなく、地面を睨む。
その瞬間。
地面から炎の壁が立ち昇った!
側にいるだけで肌を焼かれるような高温の炎の壁。
その壁が、次々と衝突するスクラップ達を瞬時にして溶解させる。
一体どのくらいの温度なのだろう。
炎を操っている俺自身にもわからない。
金属が融解するほどの温度なのだ。
もし直撃すれば、1号でも一溜まりもないだろう。
「……!」
1号が歯噛みする。
ここに来て彼女は初めて悔しげな表情を俺に見せた。
「もうネタは尽きただろう」
太陽の表面をうねるプロミネンスのように、俺の周囲を炎が跳ね回る。
「物を飛ばすだけの曲芸じゃ俺には勝てないよ…大人しく尻尾巻いて帰れ」
「っっっっ!!」
超能力では己を超える者など存在しない。
そのプライドを傷つけられたのだろう。
「だまれぇえぇぇえぇえぇぇっ!!」
ヒステリックな絶叫と共に、1号は己の全能力を開放した。
俺は飛来するスクラップではなく、地面を睨む。
その瞬間。
地面から炎の壁が立ち昇った!
側にいるだけで肌を焼かれるような高温の炎の壁。
その壁が、次々と衝突するスクラップ達を瞬時にして溶解させる。
一体どのくらいの温度なのだろう。
炎を操っている俺自身にもわからない。
金属が融解するほどの温度なのだ。
もし直撃すれば、1号でも一溜まりもないだろう。
「……!」
1号が歯噛みする。
ここに来て彼女は初めて悔しげな表情を俺に見せた。
「もうネタは尽きただろう」
太陽の表面をうねるプロミネンスのように、俺の周囲を炎が跳ね回る。
「物を飛ばすだけの曲芸じゃ俺には勝てないよ…大人しく尻尾巻いて帰れ」
「っっっっ!!」
超能力では己を超える者など存在しない。
そのプライドを傷つけられたのだろう。
「だまれぇえぇぇえぇえぇぇっ!!」
ヒステリックな絶叫と共に、1号は己の全能力を開放した。