ヒスイ巫女
「兄弟では昔から姉や妹として生きてきた人より従兄弟として生きてきた方が異性の相手として見やすい。」

いまいち中身が分かっていないヒスイ。

「はっきり言うヒスイは私の息子どちらかと婚約する。」

「それって私が蒼か蛍と結婚するって事ですよね?」

「そうだ。」

「じゃあその二人を異性の人だと考えなくちゃいけないですか?」

「それが望ましい。」

「そ、そんなのできません!2人とも大事な友達です!」
「それじゃダメなんだ。それじゃ君が好きでもない会った事もない人と婚約しなければならない。それだけはやってなってほしくない。
それにヒスイちゃん好きな人がいるでしょう。」


「・・・なんで知ってるんですか?」
「見てれば分かるわ。でも相手は気づいてないみたいだけどね」
にこって笑っていていつもの来香になっていた。
ぽんと優しく頭をなでた。
ヒスイは心に決めなければならない時が少しずつ近づいてきていた。
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