ヒスイ巫女
ぼうっとしていたヒスイは今何が起こっていたのかが分からなかった。
「ヒスイ大丈夫か?」
蒼の声ではっと現実に戻された。
「ヒスイちゃーん」
この場に似合わない声が響いた。
その時には陸の姿は見えなかった。
その元気な声はヒスイの心を踊らせていた。
ヒスイは蛍が来た事で微笑んでいた。
「ヒスイちゃん笑った顔かわいいね。」
蛍の本当の気持ちだった。
ヒスイは自然に笑えていた。
不思議な事に笑顔になっていた。
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