真愛 【絶賛スランプ中】
すると
「ほんと、なに人の女泣かしてんだよ」
いつの間にか隣にいた豪毅が悪乗りしてきた。
「ひ~!違いますよ総長!」
想像以上に怯える下っ端。
え、やばいやりすぎた
「ご、ごめん。そんなつもりなかったんだけど…てか豪毅も悪乗りしないでよ」
「お前が泣くからだ。お前の泣き顔は見たくねぇし、見せたくねぇんだよ」
そう言うと、豪毅は私をお姫様抱っこして二階へ上がる。
「ちょ!歩けるよ!」
「動くな」
ジダバタしながら連行される私を、下っ端は優しい目で見守っていたのは知る由もない。