真愛 【絶賛スランプ中】
「いった…」
私は下から郁真を睨む。
そんな私に郁真はビクッとしながら、
「美琴ちゃんが仲良くしてやってんのに、その態度はなくない?」
と、意味のわからないことを言い出した。
ほんと、意味不明過ぎて笑えてくんだけど。
「はっ!頼んでないし。大体、女に手を上げる奴らが関東No.1とはね。聞いて呆れる」
そう言って幹部以上を押しのけて廊下に出ようとしたとき。
「…強気でいられるのも今のうちだ」
竜也が、私にだけ聞こえる声で呟いた。