真愛 【絶賛スランプ中】


「同情しねぇのか?」




悲しそうな顔をする豪毅。





「…私だって同情されるのは嫌だから、しない」




そう言うと、豪毅は少し目を見開くとふわっと笑った。





「流石だな。家族のことを話したのはお前だけだ。あいつらにもそこまでは話してねぇ。わかってても同情されそうで怖い」





弱々しく私の肩に顔をうずめる豪毅。





「急がなくていいと思う。でもきっと、恭弥たちはわかってくれるよ。豪毅のことが大好きなんだから」





豪毅の大きな体を抱き締める。


< 171 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop