真愛 【絶賛スランプ中】
「同情しねぇのか?」
悲しそうな顔をする豪毅。
「…私だって同情されるのは嫌だから、しない」
そう言うと、豪毅は少し目を見開くとふわっと笑った。
「流石だな。家族のことを話したのはお前だけだ。あいつらにもそこまでは話してねぇ。わかってても同情されそうで怖い」
弱々しく私の肩に顔をうずめる豪毅。
「急がなくていいと思う。でもきっと、恭弥たちはわかってくれるよ。豪毅のことが大好きなんだから」
豪毅の大きな体を抱き締める。