ナミダの先はキミと。
「どうかな?藍咲っ」




えっ…?



その言葉にはっとして顔を上げた。



目の前には私を呼んだ彼がいた。



予想外の行動に、私は再び目線を机に戻す。




『なに無視?感じワル。』




『翔、何でぼっち女?』




クスクス。



バカにしたような笑い方。



悪口。



悔しい。



すきで一人でいるわけじゃないのに。




「あのさ…。」




ガタッ!勢いよく立ち上がる。




「百河くん、どんなに努力したって報われなかったらイミないよね。」




違う…。




「それってどういう意m…




「私に話しかけないで。迷惑だから。」




違う!私が言いたかったのはこんなことじゃ…!




「…わかった。ごめんね、迷惑かけて…







…なんていうと思った?だったらなんでそんなカオしてんだよ。可愛い顔が台無しだぞ!」




そう言って彼はにこっと笑った。



初めて言われた…。



中学の時から空気みたいで、誰からも相手にされなかったのに。



彼の発言に固まってしまっていると、彼が口を開いた。




「俺がお前を変えてやるよ。」

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