やばいトコを見られたっ!



「あきれて物も言えない」


交番を出たところで、

イッシ君は、呆れたような眼差しをあたしに向けてきた。


「ごめん」


「いったい、誰のあとを尾行してたっていうんだよ」


「それは――」


結局、そもそもの発端を話さないわけにはいかなくて。

あの女のことを話したところ……


イッシ君は、驚いたような顔で、黙り込んでしまった。

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