やばいトコを見られたっ!
「ごめん、知りたくなかった?
でも、もしイッシ君が裏切られてるなら、それは許せないしさ」


「……」


「真相を調べずにはいられなかったんだよね」


「……」


「ごめん」


「……」


「イッシ君ってば、悲しくて声も出ない?」


「……がう」


「え?」


「ちがう! 悲しいとかじゃなくて、呆れてるんだ」


「呆れてる? ……え、なんで」


「お前が、ものすごーい勘違いをしてるからだっ!」




イッシ君が、あたしの頭にゲンコツをあてて、グリグリしてきた。


「ちょっとー! やめてよーっ」



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