やばいトコを見られたっ!
「学校で会ったときに事情は説明して分かってもらいましたけど。

もう腕とか組んでこないで下さいね。

しおりちゃんに誤解されたくないんで!」


「あ、うん。ごめん……」


謝りながら、「あ、そうだ」と、あたしは、あることを思い出した。


「今日、しおりちゃんがうちにご飯作りに来てくれるんだ。

良かったら、リクも食べにくる?」


「えっ、いいんですか?」


「いいと思うよ。リクも行くって、電話しておく」


「じゃあ、行かせてもらいますっ! うわー、うわー、嬉しいなー」


リクが両手を握りしめて、嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねた。

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