やばいトコを見られたっ!

「あたしが持っていてしおりちゃんが持っていないもの? 

そんなのあるかなぁ。

背の高さと……おっぱいの大きさくらい?」


「おっぱいって……女がそういうこと言うなよ」


イッシ君が、プっと吹き出した。


「どうせあたしは下品ですっ」


「お前さ、よく『どうせ』って言うけど、その口癖もやめろよな。

『どうせ』なんて言うな。

もっと自分に自信持てよ」


それからイッシ君は、おもむろに立ち上がって。


「そういえばさー」と、何かを思いついたように言った。
< 170 / 248 >

この作品をシェア

pagetop