やばいトコを見られたっ!
「とにかく、晩飯にするか。せっかくしおりが作ってくれたんだし」
「そうだね、おいしそうな匂いしてるし」
しおりちゃんがお皿によそってくれている間、イッシ君があたしに目配せをしてきて。
あたしは、その目配せに、「了解」とばかりに、小さくうなずいて自分の部屋に戻った。
どうして帰ってしまったのか、何かあったのかと、リクにメールをすると……
「しおりちゃんに告白して、フラれてしまいました」
そんな返信が届いた。
「明日から、どうしていいのか分かりません~」
凹んだ様子のリク。
そっか。
二人は、お似合いだと思ったんだけどなぁ。