やばいトコを見られたっ!
その日、あたしのバイトは5時までだったので、学校帰りのしおりちゃんと待ち合わせをした。
しおりちゃんが指定した紅茶屋さんで落ち合った。
「あたしが口を挟むことじゃないってことは、よく分かってるの。
だけど、リクがあまりに元気ないのが心配で。
あたしなんかに出来ることなんて何もないって分かってるけど……
だから、余計なお世話かもしれないけど。
リクって、ほんといいやつだと思うし、どうしてダメなのかなぁって思って……」
上手く言えなかったけど。
しおりちゃんは、あたしの話に、真剣な顔で耳を傾けてくれた。