やばいトコを見られたっ!
「そんなの、全然気にしてないです。
わざわざ謝りに来てくださったなんて、すみません。
ありがとうございます」
そう言って、まりんちゃんは、ふわりと笑った。
やっぱりイイコだな、この子。
「ところで新原さん、あの木のところでこっちを見てる人は、新原さんのカレシさんですか? 素敵ですね」
ふいに、まりんちゃんが、イッシ君の方にチラリと目をやった。
「え?あ、いや……」
「新原さん、なんか変わりましたよね。
雰囲気が柔らかくなったというか。
それって、あのカレのおかげですか?」
まりんちゃんが、ふふっと笑った。