やばいトコを見られたっ!
「お父さん!

今、『そうあってくれれば嬉しいが』っておっしゃいましたよね!?

イッシ君が……カズシさんが政治家になってくれたら嬉しいって思うんですか!?」


あたしが身を乗り出したので、お父さんは少し驚いた顔をした。


「そりゃ……私の跡取りはあいつだと思ってきたからな。

だけど、あいつは、プログラマーになりたいんだろ?

だとしたら、政治家の道を押し付けるつもりはない。

やりたいことをやってくれたらいいんだ。

息子が幸せにやってるのを見るのが、親の喜びだからな」

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